2007/06/30

今年のF2展開その3

今年は、黄斑入蝉葉茶刷毛目大輪の作出を目指して、新団十郎と茶刷毛目台咲を交配親としたF2を展開しています。上の画像は、州浜子葉を選抜した中で更に蜻蛉葉を持っているものです。ここに11株と地植えしてある4株で計15株とれました。州浜が50株程度だつたので、理論値よりも多めに採れました。

葉は形だけは蝉葉になってます。曜は増えますが、再構成した蝉葉は思った様に大きくは咲かないそうです。

この4株は、斑入りになった蝉葉です。交配親の茶刷毛目台咲には、茶園の月が入っている様なので、少しは大輪性の遺伝子を引き継いでいれば、多少大きく咲くかなと思っているのですが・・・・、甘くはないでしょうね。

2007/06/28

こぼれ種の発芽

こぼれ種が発芽して結構大きくなっていました。昨年この付近には、茶陽光抜と極淡茶吹掛、浅黄無地が咲いていました。いずれも我が家での交配系統で、ポットのままで大きくして花を咲かせて種がこぼれ、ここ数年この付近で咲いています。

右側の胚軸は、青か紫系みたいですね。花が咲いて、花色を確認したら、処分もありえますね。今年作っている朝顔が咲くまでは、咲いていてもらっていても構いませんが、交雑の元となるものはなるべく排除したいですね。

左側の株の胚軸は、どうやら茶系ですね。昨年咲いていた茶陽光抜けの子供でしょう。茶色であれば、採種しても良いですね。

吹掛?〜茶園の月

今年「茶園の月」を作っています。3年連続かな。種採りと鉢作りの二株だけ(予定)。


ひと株吹掛軸になりました。吹っ掛け品種を多数作っているので、種子混入かもしれませんが、下のノーマルの茶園の月の軸色とこの斑点の色は同じように見えます。斑点の色は判断しにくいので、可能性は低いですが、茶吹掛覆輪なんてのが咲くかもしれません。
こうなると、二株とも種採りにしないと・・・・・。数咲き仕立てにしたかったのだが。

これがノーマルの「茶園の月」(キフセ茶覆輪)ちょっと赤みがかった茶で、団十郎の茶色とはちょっと違う様な気がします。

2007/06/27

別世界、杜の秋月、藤の戸


「別世界」 キフセ淡藤砂子絞覆輪
これも今年初めて作ります。新世界と恐らく兄弟の様な関係の品種なんでしょうね。


珍しい刷毛目絞の品種です。御幸の誉の模様と似ているのですが、どうやら別物の模様らしいです。

「藤の戸」 キフセ藤吹雪
何年か入手できないか探していた品種なのですが、東京あさがお会の会員さんから流れてきた種を頂きました。昨年は、しっかりと楽しめなかったので、ことしはじっくりと作り込めるといいのですが。

どれも苗段階では、似た様なものですね。胚軸や葉柄、本葉の縁に色が出ていてそこに多少特徴が出ます。他には、肥料が強くても耐肥性が強い品種はこの時期に大きさに差がでますね。初霜は肥料に強くどんどん大きくなります。濃度障害が出にくい品種です。

2007/06/26

一幸、雪月花、藤寿楽

「一幸」 キフセ紅総吹雪

今年初めて作ります。桜吹雪を昨年一昨年と作りましたが、頂いた種は総吹雪にならないもので、縞吹雪って感じに終わりました。総吹雪にならないと、桜吹雪とは言えないですから、残念でした。これには期待してます。

「雪月花」 キフセ白無地
キフセ白無地の有名品種ですね。昨年作りましたが、鉢作りに出来なかったので、今年は楽しみです。

「藤寿楽」キフセ藤縞吹雪
今年初めて作る品種です。初めての品種はとても期待が高まりますね。

どれも5月末に播種していますが、約一ヶ月経過した6月23日でこの様子です。元肥が強すぎた様で濃度障害の様な感じで大きくなりません。よく言えば締まっているのでしょうが、ちょっと小さ過ぎますね。

雪月花は、胚軸、葉柄、本葉の縁にも着色がなく、交雑していないと確認できます。一幸も紅の感じの着色が確認できますので、交雑ではないでしょう。

2007/06/25

交配系統-吹掛

3株は、この株と同様に本葉の葉柄に斑点が入り、本葉の縁にも斑点が現れています。3株は同じ色の吹掛絞が咲くと思われます。


ひと株だけは、全く斑点が現れていません。斑点の色が薄くて確認できないのだろうと思われ、この株だけ違う色で咲くと思われます。この株たちの親は、花色に関する何らかの遺伝子をヘテロで隠し持っていたのでしょうね。ちょうど1/4が他の色になるなんて、遺伝の理論値通りですね。

2007/06/24

交配系統-吹掛

吹掛の交配系統です。昨年、青紫吹掛(斑点極上)の株から採種し、今年播種したものです。おなじ親なのに、ひと株だけ様子が違います。

ひと株だけ、成長が悪いって事じゃないですよ。肥料を効かせすぎて、締まってるのか濃度障害か良く分からない状態ではありますが・・・・・。

2007/06/23

団十郎の棚

今年は、団十郎の種子を更新しようと思い、専用の棚を作ってます。約一週間前にこの棚を撮影していますが、雨があったにもかかわらず、あまり伸びていません。そのかわりに下葉が茂って、小蔓がだいぶ出てきてくれました。


本蔓を伸ばさない様に成長が早いものには、Bナインを噴霧して伸びを抑えた効果があったようです。本蔓は伸びない分太くなり、子蔓の成長も良くなったようです。脇芽をたくさん出して、花をたくさん付けて欲しいものです。しかし、株が充実しすぎると種が付きにくくなったりします・・・・。

2007/06/22

茶車絞り

アサガオをキーワードにブログを回っていると、素晴らしい車絞りがありました。弁慶の交雑で黒葡萄色の車絞り。大きく咲いて、濃淡もしっかりしているので、いかにも交雑って模様ですが、いいですねぇ。交雑模様は大きく咲かないと、痛いって感じになっちゃいますけど、これは、いい。痛い感じのが下のです。


我が家にも渋い色系の車絞りが昨年ありました。輪径は貧弱ですが、色は良い感じ。もう少し濃淡がはっきりしてると更に良いでしょうね。
秋霜か十六夜の交雑です。茶同士で交雑したんでしょうか。種は採りましたが、交配系統ばかりになってしまうので、今年は播いていません。

2007/06/21

茶の日輪抜けと陽光抜け

左は、私の交配系統(団十郎×東娘の後代)で右は団十郎です。どちらも茶色なのですが、色に濃淡の違いがあります。日輪抜けと陽光抜けの違いで、色の濃淡に差が出てくるのでしょうか。

それとも、地植えとポットで咲かせた栽培の差によるものなのでしょうか。

2007/06/20

交配系統-農茶大輪

2003年に交配して、昨年ようやくキフセ農茶が採れました。ほぼ固定していると思われます。

交配親は、団十郎(キセ農茶)×東娘(アフセ紅)です。団十郎がただの黄蝉葉だったので、斑入りの農茶品種を作ろうと思って行った交配です。上の画像は、今年播いたものです。これだけじゃ良く分かりませんね。

こちらが軸色です。茶になってますね。かなり濃いめです。今年も昨年同様茶で咲くことでしょう。

2007/06/19

今日は撮影できなかったので、過去に咲かせた朝顔を・・・・。キフセ黒鳩の「響」です。切り込みで作ったのですが、素晴らしい出来ではありませんでしたが、まあまあの出来でした。全体のを写したものは、ピンぼけなので、アップ画像です。

黒鳩無地は、他に「琴鏡」がありますね。こちらは作ったことがありませんけど。その他は、ちょっと思い出せないですねぇ。黒鳩無地品種は結構少ないかな。黒鳩無地は種付き悪いってことになってますからね。これも種付きは悪いですね。

2007/06/18

種子更新

団十郎の種子を更新しようと思い、専用の棚を作ってます。20数本植えたので、密集しすぎてます。交雑を回避する様に他の朝顔とは離しているのですが、それでも交雑しますね。軸色を見て、交雑株は排除してあるのですが、それでも交雑が混じって茶色以外が咲いた場合は、すぐに抜き取ってしまいます。


このような棚を作って、数種類を這わせて栽培している画像を見かけますが、大輪朝顔の場合は交雑種子ばかりになってしまう可能性が高いです。大輪朝顔は自家受粉しにくいため、どうしても虫媒による交雑が多くなります。できれば、同じ種類をひとまとめにして栽培したいですね。スペースに限りがあるので難しいですが・・・・。朝顔の栽培は、ひと支柱にひと株の栽培で、株毎に採種して、種は混ぜないのが基本です。私のやりかたも決してお勧めは出来ないです。
尚、州浜をもたない普通の朝顔でしたら、開花前に自家受粉してしまうので、交雑は非常に少ないです。

2007/06/17

今年のF2展開その2

今年は、黄斑入蝉葉茶刷毛目大輪の作出を目指して、新団十郎と茶刷毛目台咲を交配親としたF2を展開しています。上の画像は、州浜を選抜したものです。約200粒播いて、約50本選抜できました。ほぼ理論値通りです。


その中でも、蜻蛉葉もホモで持っていそうな蝉葉になりそうな株です。これが14本。その内、蜻蛉のホモがちょっと怪しいのが2本なので、実質12本かな。ほぼ理論値通りですね。斑入りについては、まだよく現れてないので、未確認。

その14本の中でも、胚軸の茶色が薄いものです。こんな感じになると刷毛目がでますが、確実ではないです。同様なのが理論値よりもだいぶ多く出てますので、あまり当てにしない方が無難。

一応、観察用に州浜の抜けたものもひとケース鉢上げしました。鉢上げしないものは、プラグトレーにびっしりと生えてます。確実に茶色が咲きますので、欲しい方にあげるといいんですけど・・・・。

2007/06/16

昨年の・・・


昨年開花したオリジナルの朝顔です。これは初霜×団十郎の後代。初霜よりも青が鮮明です。日に当たると青から紫色に褪色します。


葡萄色の朝顔。上の朝顔の従兄弟ってとこですかね。筒が白く抜けそうで抜けてない感じで、抜けている株も中には出現しているので、上手く選抜すれば、固定できるかもしれませんが、この株自体は固定できそうな色ではなさげです。

黒葡萄色の吹っ掛け。茶の吹っ掛けと同じように珍しいみたいです。種は採れましたが、この色で今年咲くのか?です。発芽して胚軸に斑点がでてますが、その色では花色の判断が難しいです。

2007/06/15

今年のF2展開

今年は、上の新団十郎と茶刷毛目台咲を交配親としたF2を展開しています。目的は、黄斑入蝉葉茶刷毛目大輪の作出です。同様のものが「杜の秋月」としてあるのですが、自分でも茶の大輪に刷毛目模様を導入したくなり交配してみました。
刷毛目模様は、一見すると朝顔の模様としてよく見られる縞に見えますが、細かく筋が入った珍しい模様です。画像を拡大すると良く分かりますよ。

そして、これらがF1で咲いた花です。刷毛目模様が崩れたものや無地花がひと株の中に咲いていました。花色は茶色が確実に咲きます。さぁ、今年どんなのが現れますか。

2007/06/14

交雑もまた楽し

これは自分で交配したものではなく、月の嵐山の交雑F2ですが、F2以降にいろいろな色や模様が分離して、交配親とは違ったものが出てきます。この株は大陽光抜けの紅鳩色?で綺麗だったのですが、種が採れませんでした。


これも月の嵐山の交雑後代。上の株とは確か兄弟なのですが、筒の抜け方縞の入り方が違ってますね。私は上よりも、こちらの方が好みです。
交雑している株の種も採種して翌年播いてみると面白いですよ。但し、たくさん交雑後代を作り始めると数が増えすぎて収拾つかなくなりますので、良いものに絞って楽しみましょう。

2007/06/13

茶の吹掛


茶の吹掛はこんな感じになります。茶無地の朝顔は綺麗ですが、吹掛になると地味になってしまいます。嫌いではないですけど。
茶吹掛の大輪朝顔は珍しい様です。東京の展示会で昨年は展示があったようですが、種がとれなかったみたいです。この朝顔もほとんど種が採れず、今年播いてみても交雑か、胚軸の斑点の色が違うものばかり(この色では固定しない?)で、茶が出てこない。下のひと株だけが茶になりそうです。

2007/06/12

今年の様子

現在こんな感じになっとります。品種系が50、交配系統が100程度あります。3月に播いた団十郎が奥の方にポットのままかごに入って1ケースあります。この団十郎は毎年我が家への訪問者へ差し上げています。


こちらは交配系統の茶吹掛。胚軸のうっすらと斑点が確認できます。茶吹掛の場合、胚軸の斑点はうす〜い感じになります。最初は茶色なのか良く分からず、成長ともに色が多少濃くなって茶かなぁくらいになります。

ちなみにこれは紫系の吹掛ですが、このサイズではっきりと斑点が分かります。青、紅色系は子葉展開時程度の大きさで斑点が出てます。

2007/06/11

さぁ、アサガオの写真でも載せましょうか!!


アサガオの栽培記録にブログでもしてみようかと・・・・。
アサガオの栽培ジャンルには、大輪朝顔、変化朝顔がありますが、主に大輪朝顔をやってます。変化朝顔も観賞程度にやってまして、種の維持はしております。

今年は、5月末に播種、ただ今本葉2枚くらい。
3月に気まぐれで播いたものは、花芽が付いていて、2週間程度で開花しそうです。

画像は、一昨年の様子。こんな具合で作ってます。


大輪朝顔の交配もやってまして。こんな青藤色の吹っ掛け朝顔を交配に使い紅の吹っ掛けなどが出ています。